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#26 海外ドラマを観だしたら止まらなくなった話 ~ その③

俳優陣の層の厚さはさすがアメリカ!

 「ブレイキング・バッド」には誰もが知るスターは出演していません。アメリカドラマや映画好きの方でないと観たことがないような俳優さんばかりです。でもまったく心配は要りません。かえってその方が登場人物に変な先入観を持たずに観られるので好都合です。もちろん俳優陣の演技はどれも素晴らしく、監督の演出を再現する力と、各々が演じるキャラクターへの理解がとても深いと感じます。

驚かされたのは主人公の息子を演じる R J ミッテさんが、役での設定ではなく本当に脳性麻痺を抱えた俳優さんだということです。

 

(C) Sony Pictures Television Inc. 

身体に障害があっても、俳優としてこんなに素晴らしい活躍の場を得ることができるアメリカは、本当にすごいしうらやましいと思いました。

音楽(挿入歌)が洒落てる

 劇中で使われる挿入歌というものは、テーマ曲かもしくはその劇のために作られた人物の心情や場面状況を反映した曲、または時代設定を反映した曲が使われます。「ブレイキング・バッド」で使われる曲には1つ特徴があって、このドラマのために作られた歌でもないのにそのシーンでの登場人物の心情をズバリ表現しているのです。ジャンル、時代を問わず、なぜこの曲?というようなものがふと流れてきます。よく聞いているとまさにその人物の心情を言い表しているのです。

その他にも、最終話で着信音にしている曲によって、誰からかかってきたのかがわかる場面があります。最後に残った伏線を回収するシーンだったのですが、あまりにも自然で必然で、その手法にはまさに舌を巻きました。

ぜひ最後までご覧になって、確認してみて下さい。

各エピソードのタイトル(原題)が意味深すぎる

 各エピソードのタイトルで、印象に残ったものを書いてみます。

2−6 Peekaboo(邦題:イナイ・イナイ・バア)

  本筋から逸れた回ですが、見応えありでした。

2−8 Better Call Saul (邦題:ソウルに電話しよう!)

  スピンオフドラマのタイトルがここに使われている!

3−1 No Mas (邦題:戻れない道)

  石の拳 ロベルト・デュランの名言から? と思ったのは私だけ?

4−1 Box Cutter (邦題:ガスの怒り)

  ふーん、あの道具は英語でこう言うのね。

5−14 Ozymandias (邦題:オジマンディアス)

  英国の詩人が書いた同タイトルの詩から。まさにこの回の主人公ウォルターを表している

最終話  Felina (邦題:フェリーナ)

  カントリーソング「エル・パソ」という曲のヒロインの名Feleenaから。Felinaと綴りを変えたのは、字を入れ替えると「Finale」(フィナーレ) になるから。この曲の主人公も、この回のウォルターそのものです。

と まあ、遊びや洒落やうんちくが満載なのです。

撮影が凝っていて、もはや狂気じみている

 このドラマを観ていて頻繁に登場する撮影手法が2つあります。1つは 夜 → 朝 や 昼 → 夜 → 朝 のような時間の変化を表現するために、据え置いたカメラで長時間撮影した同じ風景の映像を、一気に早送りで再生するというものです。これは技術的には簡単ですが、時間と人を割かねばならないので結構面倒なものです。それが頻繁に使われているので、手間と時間を惜しみなくかけて製作されているんだなと感心します。

2つめは映画でよく見るいわゆる「冷蔵庫の中から撮った映像」です。

(C) Sony Pictures Television Inc. 

容器にかなり深さがあれば、小型のカメラで撮影することも可能でしょうが、冷蔵庫や洗濯乾燥機などカメラと被写体との距離が取れない場合は、裏蓋や底をくりぬいた箱や筒を別に用意して撮影します。ほんの数秒の映像の為にわざわざ小道具を用意するのですが、この作品ではこの冷蔵庫ショットが頻繁に使われています。もはや狂気とすら言えるほどのこだわりようなのです。

「ブレイキング・バッド」をまだご覧になっていないあなたは幸せ者です

 なぜなら、まったく新鮮な気持ちでこの素晴らしい映像体験を得られるからです。途中、主人公に寄り添えないなと感じても、このドラマは決して観る者を置いてけぼりにはしません。それは、各キャラクターに確固たる個性と信条が備わっているからです。

特に40〜50代の男性は必見の作品だと思います。

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