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#006 オフィスを引っ越します!②

都市緑化に無頓着な大阪市

 新しいオフィスを探すにあたって、まず初めに窓から樹々が望め、欲を言えば春には桜が見える場所がいいな、という思いが浮かんで来ました。
今のオフィスは御堂筋に面していて、秋には銀杏が、冬にはイルミネーションがきれいです。うちのオフィスがもし2~4階のどこかにあったなら、それらを間近に感じることができたと思います。しかしオフィスは9階にあるので、残念ながら窓からかなり見下ろさなければ見ることができません。
 大阪は大きすぎず小さすぎず適度な都市の規模と、買い物にも外食にも選択肢が豊富でバリエーションに富んだ街並み、話し好きで人懐っこい人々が魅力の住みやすい街です。ですが首都東京と比較して、圧倒的に劣っている点が1つあります。それは都市の緑化です。
 東京の都心部には、代々木公園、新宿御苑、神宮外苑、日比谷公園、芝公園など挙げればきりが無いほどたくさんの公園があり、道路の街路樹も豊富です。しかし大阪市の中心部には、扇町公園、靭公園、天王寺公園と、あとは子供向けの小さな公園があるくらいで、街路樹も御堂筋となにわ筋の銀杏並木くらいしかありません。

大阪のセントラルパーク?

 限られた選択肢の中から私が目を付けたのは、大阪のセントラルパーク(恥ずかしい響き)靭公園と、私の自宅からほど近い堀江公園です。どちらも春にはたくさんの花見客で賑わう、まさに都会のオアシス(またまた恥ずかしい響き)です。

靱公園の桜

参照:hommachi-blog.com

時短営業で16:30に退社した後、自転車で靭公園周辺のビルや、ネットのテナント募集で見つけた物件を見に行ったりしました。靭公園の周りは味のいい大人向けの飲食店が多く、落ち着いた雰囲気の町です。隈なく走って分かったのは、思っていた以上に公園を望める物件が少ないことと、その大半はレトロとまではいかない、ただ単に古いビルだということでした。なかには空きがあったら契約したいと思わせるビルもありましたが、生憎満室であったり広すぎたりと希望に沿う物件はありませんでした。

大阪の代官山?

 次に周ったのは、マスコミで“大阪の代官山”と紹介されることが多い堀江です。しかしここは代官山というより原宿に近いと思います。(残念ながら大阪には代官山のようなところはありません)
堀江公園を中心としたこのエリアは服屋さんと家具屋さん、おしゃれなカフェが集まる若者の町です。いろんな刺激をもらって、商品の開発に活かせる気がします。
 ここに一軒気になるレトロビルがあります。
    

参照:quickconsulting.jp  ikazamay.com  kumakulani.com  picuki.com

2階には24時間のフィットネスジムがあり、昼休みに軽く汗を流せます。堀江公園に面してはいませんがすぐ傍です。問題はネットで募集していた部屋は4階建ての4階なのですが、1957年築と古いためかエレベーターがないことです。その分坪単価が安いのですが……。
とにかく見に行きました。立地とビルの雰囲気は申し分ありません。ネットに載っていた部屋は天井が高く広さも適当で、年季が入って味のある床が素敵です。とても気に入りました。エレベーターが無いことなどもはやネガではなく、レトロビルの醍醐味だとさえ思えてきました。そして不動産屋さんへすぐに電話をかけて問い合わせました……。
しかし、すでに契約されていました。

レトロビルの宝庫 大阪

堀江のレトロビルに移転してからの日々を、あれこれ妄想してすっかりその気になっていた私のダメージは深いものでした。すっかりレトロビルの虜になった私は、そこに的を絞って物件を探すことにしました。
実はこの大阪市には、味のあるレトロなビルがごろごろあるのです。
大阪レトロビルを巡礼する私の新たな旅が始まりました。

③につづく

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