#002 サンダンスについて②
ブランドネームをどうしよう
社長(父)から、自社製品に付けるブランドネームを考えるよう命じられた私は、ああでもないこうでもないと頭をひねる毎日を過ごしました。ありふれていなくてカッコよく、耳障りが良い名前。何より自分自身が思い入れの持てる名前……。
ある日テレビを観ていると、サンダンス映画祭のニュースが流れていました。
「サンダンス」…… ロバート・レッドフォードが「明日に向って撃て!」での役名から付けた名前……。これだ! と閃きました。
カッコよくて耳障りも良く、それに思い入れもありました。映画祭への憧れもありましたが、何より「明日に向って撃て!」は、私にとって忘れられない映画でした。
初めて観る大人の映画!
私が小学2年生の頃、父に連れられてリバイバル上映されていた「明日に向って撃て!」を観に行きました。
初めて観る本物の大人の映画でした。映画を観ている間、色んな感情が目まぐるしく湧いてきてました。そして8歳の私は、それまで観たこともないラストシーンに衝撃を受けたのです。
カスタムメーカー “サンダンス” の存在
しかし一つ問題がありました。サンダンスはありふれた名前ではありませんでしたが、ハーレー乗りの憧れであるカスタムメーカー「サンダンス」の存在があったからです。(後に発売する”デイトナ”シリーズは、カスタムメーカー・サンダンスが作り上げたレーサーバイク ”デイトナウェポン”からヒントを得て名付けました)じゃあポール・ニューマンの役名から取ってキャシディはどうかな とも考えましたが、これも原宿にアメカジの殿堂「キャシディ」が既にありましたし、音のカッコよさでサンダンスに劣る気がしました。